本の紹介:「SONYの旋律」、「植村直己シリーズ」
最近読んだ本の中でお薦めのものの紹介です。
どの本も出てからしばらくたつ物で、既に読んでいる人も多いかもしれませんが、まだ読んでないかもしれないのでお薦めします。私も知りませんでした。
(もう偉すぎるので敬称略で書きます)
- SONYの旋律
SONYの黄金時代を築いた大賀典雄の話。今年の4月になくなったというのがニュースになり、そういえば読んでみたかったと思い出し、読んでみました。
SONYは井深、盛田という二人の創業者が作ったというのが有名だが、その後にグローバル化を進め、メディアやゲームなど他の分野も巻き込み現在のようなソニーを創り上げたのが大賀である。
大賀は、芸術分野でも芸大を出た後にドイツベルリン国立芸術大学を主席で卒業し、音楽の分野でも活躍することは間違いなかったが、彼はその後、ソニーに入り、SONYブランドを確立させ、また音楽・映画などのソフト分野を開拓し、現在の世界のSONYを創り上げていく。
この経歴を昔聞いたことがあった私はなんでそうなったのと思っていたが、この本では、大賀が小さいころから電気、電子にも非常に詳しく、また音楽の分野で活躍している間も、井深、盛田の二人が後継者の候補と目をつけて、いろいろしていたというのが詳しくかかれている。この他にも大指揮者カラヤンとの公私に渡る関係や、CDが生まれるまでの話など盛りだくさん。
また戦後、日本の産業がどのように成長していったのかを見ていくことができて面白い。
技術に生きる人だけでなく、人生の過ごし方の指針にもなり、お薦め
とりあえず最初の二つの本の紹介。
植村直己は世界の大冒険家であり、今の多くの冒険家が憧れとして知っている人である。私も国民栄誉賞をとったのだとか、冬のマッキンリーで姿を消したままというのは知っていて、いつかは読んでみたいと思っていた。
植村が、明大の山岳部を出た後に、ヨーロッパの海外の山も登りたいと、アメリカ行きの船に密航し、ついた先で不法労働者としてお金を稼ぎ、強制送還されるところを必死で説得しヨーロッパに飛ばされ、次に山につき、言葉が全く通じないところで必死に働き信頼を勝ち取っていく。次にアフリカの山に登りたいと思い、アフリカに行きのその帰りにエヴェレストに日本隊が登るというので直接エヴェレストに向かう。
もう展開が嘘だろというようなもの続きで、山とか川を下る冒険だけでなく、生き方がもう冒険続きですごすぎる。
二冊目の極北を駆けるという方も、犬ぞりを学びたいということで、エスキモーのところに直接行き、そこで現地の人と一緒に過ごしはじめ、トイレとかは室内でダイレクトにやるとか、腐りかけの生肉がぶらさがってて、それをナイフできって食べるだとか、そういうのもこなしていき実際に現地の生き方を学ぶ。最後の犬ぞりでの縦断記録は、特に後半スリル満点で面白い
他の冒険家の話もいくつか読んだことがあるのだが、みな文章での伝え方がうまい気がする。体験したことを伝えたいという気持ちが特に強いからだろうか。
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